湯築城と鉄砲

#2963 湯築城の外堀土塁と鉄砲  今城
 湯築城の外堀土塁は巾が広く、上部に構造物があったのではないかと言われています。先日の湯築城跡シンポジウムでこれに関連しているかも知れない話がありました。
 各講師の報告の後、鉄砲が伝来して城の構造に影響はあったかと言う質問に対し、国立歴史民俗博物館助教千田嘉博氏は、城の周囲に屋根のある構造物を巡らすようになったのは、雨の時でも火縄銃を使えるようにすることに関係しているのかも知れない、と答えていらっしゃいました。
 湯築城外堀土塁の上に構造物があったとすると、この類のものだった可能性を感じました。北東部の土塁は版築工法で付き固めてあり、非常に固いのでしっかりした構造物があった可能性が指摘されています。その他の部分は付き固めた形跡がありません。従って構造物があっても比較的簡単なものであった筈で、雨の時も火縄銃が濡れないようにした程度のものと考えられるのではないでしょうか。
 ただし疑問も残ります。北東部以外は土塁が高過ぎることです。当時の銃は下に向けて撃つことは出来なかった筈です。この点をどう考えたら良いでしょうか。

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#2964 鉄砲の玉と紙を詰める  marugen
 鉄砲の玉につづいて、丸めた紙を軽く詰めれば玉は落ちません。子どもの頃、私もそうやって手作りの先込め銃で遊んでおりました。下向きに打てます。まちがいない!